2010-09-11

初秋の深泥池を歩く

夏のうだるような暑さもちょっと落ち着いて、今日は朝から秋晴れの気持ちのいい日です。最近まで暑すぎて、昼間に出歩く気が全く起きなかったのですが、今日は、久しぶりに、お昼休みを利用して職場の北にある深泥池まで行ってきました。

深泥池の周囲は、1.5km、面積は、9ヘクタールあります。


深泥池は、地下鉄の北山駅から北へ850mほど歩いたところにあります。池の近くまで住宅地が迫っていて、一見、単なる池ですが、14万年前の氷河期から存在するそうで、氷河期当時から生き残っている植物が生育している貴重な池です。深泥池の植物群落は、1927年には国の天然記念物に指定されています。

湖面には、一面、ジュンサイが茂っています。




ジュンサイを採る網でしょうか?

ジュンサイの中に、タヌキモの黄色い小さな花が見えます。


周りは、住宅地です。深泥池は、京都の心霊スポットとしても有名だそうです。なんでも各地にある夜中にタクシーに乗り込んだ女のひとがいつの間にか消えていて、シートがぬれていたという話の元祖は深泥池だそうですが、昼間はそんなおどろおどろしい雰囲気はありません。きっと昔は、近くまで住宅地が押し寄せていなかったので、それなりの雰囲気があったのでしょう。幽霊も住みづらい世の中になったということですかね。


池の端の道路には、営業者がたくさん止まって、運転手さんがなかで昼寝をしてました。どうやら、絶好の休憩スポットになっているようです。


池の北側から深泥池を望む。池にはたくさんのヨシが生えていました。池は埋まっているように見えますが。これは浮島といって、池に浮いているそうです。

京都は、街中からちょっと歩くと、天然記念物になるような貴重な自然が残っています。これからも、このような風景は大事にしていきたいものですね。

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