e-bayでロシアンレンズHelios 44-2を入手しました。このレンズは、カールツァイスのビオターというレンズのコピーとして有名なものです。コピーといっても単なるバッタものではなく、第二次世界大戦の後に、東ドイツの技術者を連れてきて作ったものだそうですから、ある意味本物に限りなく近いものといえます。ビオターを開発したのは、ウィリー・ウォルター・メルテという天才的な光学技術者で、彼自身は、アメリカがドイツに進駐した際に、その才能を買われアメリカに連れて行かれて、そのまま客死してしまいます。
現代の大量生産レンズとは違い、レンズ一つについてさまざまなドラマがあったんですね。
このレンズ自体は89年製で比較的新しいものです。レンズ自体は、ほとんど使った形跡がない、非常にきれいなものでした。