2010-05-30

ロシアから愛をこめて Helios44-2

e-bayでロシアンレンズHelios 44-2を入手しました。このレンズは、カールツァイスのビオターというレンズのコピーとして有名なものです。コピーといっても単なるバッタものではなく、第二次世界大戦の後に、東ドイツの技術者を連れてきて作ったものだそうですから、ある意味本物に限りなく近いものといえます。ビオターを開発したのは、ウィリー・ウォルター・メルテという天才的な光学技術者で、彼自身は、アメリカがドイツに進駐した際に、その才能を買われアメリカに連れて行かれて、そのまま客死してしまいます。
現代の大量生産レンズとは違い、レンズ一つについてさまざまなドラマがあったんですね。



 
このレンズ自体は89年製で比較的新しいものです。レンズ自体は、ほとんど使った形跡がない、非常にきれいなものでした。 



 
キリル文字がおしゃれです。 

  
 
K-xにつけたところです。 

  
 
緑の発色がきれいです。 


 
マゼンタ系の発色もきれいです。 
  

 
 黄色は渋い感じ

ロシアは寒い国なのでロシアンレンズは、暖色系の発色が鮮やかということですが、このレンズもこってりとした色のりで、花を撮るにはよさそうです。オールドレンズは、それぞれに個性があって、面白いですね。






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