今の東大寺の大仏殿は、江戸時代に再建されたも3代目のもので世界最大の木造建築です。創建当時の大仏殿は、現在のものの1.5倍の大きさだったそうですから、当時の木造建築技術がいかにすごかったかわかります。
大仏殿正面にある金銅八角燈籠(国宝)です。たびたび補修されているものの創建当時、天平時代のものだそうです。
大仏様です。正確には東大寺盧舎那仏像というそうで、補修を繰り返して、創建当時の部分は、台座、腹、指の一部など、ごく一部が残っているにすぎないそうです。創建当時に行った金メッキに水銀と金のアマルガムを使ったために、平城京で水銀中毒が起こって、そのことが遷都を速めたという説があります。
大仏の左にある虚空蔵菩薩像です。
金堂西北隅にある広目天像です。武器の代わりに筆と巻物を持ち戦う元祖ペンは剣よりも強し。
金堂東北隅の多聞天像です。多聞天またの名を毘沙門天、宝塔を持っています。
大仏向かって右側の如意輪観音菩薩像です。
大仏殿の入口にある賓頭盧尊者像(びんずるそんじゃぞう) 。ちょっと不気味ですが、おびんずるさまと呼ばれ、信仰されているそうです。なんでも、自分の体の悪いところをさすると、よくなるという民間信仰があるそうです。私もボケないように頭をさすろうと思ったら、像が大きすぎて無理でした。そんなことを話していたらとなりのおばさんが、おびんずるさまは各地にいるので、小さな像をさすればいいのよと教えてくれました。そういえば、前に行った滋賀の酒波寺にあった不気味な像もびんずるそんじゃ像だったのですね。
びんずるそんじゃはお釈迦様の弟子の十六羅漢の筆頭だったそうで、神通力がつよく、今でいうところのエスパーですが、ちょっとお行儀が悪く、お釈迦様に叱責されて、いまだにお堂に入れてもらえないそうです。悪ガキが怒られて廊下に立たされているようなものですね。しかし、おびんずるさまはいつになったら許してもらえるのでしょうか?
大仏殿の裏手の参道にあった古い石仏です。
NATIVE WORKS. 昭和初期の木造倉庫を改装し自然派の衣料品を売っています。この建物は元々、フトルミンという乳酸菌飲料を作っていた工場だったそうです。フトルミン・・・時代を感じますね。さしずめ今だったらヤセルミンですね。隣に工場跡事務室と、そのままのネーミングの喫茶もあります。
工場跡事務室の前に敷いてあったレンガ
中野牛乳
詳しくはこちら
道端の古い石仏
奈良公園周辺は、いつ行ってもゆったりとした時間が流れています。また秋にゆっくり歩きたいものです。
0 件のコメント:
コメントを投稿